骨粗しょう症
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる状態をいいます。骨折を起こすと身体機能の低下をきたし、生活の質が低下し、寝たきりになる場合もあります。骨強度の約70%は骨密度により決まり、残りの30%は骨質により決まるといわれています。女性ホルモンの低下とかかわりが深いといわれていますので、40代以降の女性では早めの骨密度検査をおすすめします。
骨粗しょう症の治療の目的は骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。薬物療法、食事療法、運動療法を並行して行い、骨密度を高めましょう。
DEXAとは、微量な2種類のX線を腰椎と大腿骨に照射して骨量を調べる検査です。このDEXAは骨密度の測定と、骨粗しょう症治療の経過観察や潜在する骨折リスクの予測をすることができます。5分程度の短時間で正確に骨密度が測定することができます。
検査が必要な方(おすすめする方)は、65歳以上の高齢者、閉経後の女性。関節リウマチやSLEなどの膠原病の方、副甲状腺機能亢進症、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、長期的にステロイド薬を使用している方、動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患の方。また、日光に当たる機会が少ない、運動不足・カルシウムの摂取量が少ない、無理なダイエットをしている、偏食がある方です。
骨粗しょう症の発症には、女性ホルモンによる身体の変化以外にも食事や運動習慣などが大きく影響してきます。そのために、まずは食事と運動療法が基本になります。疾患や症状、骨折歴などよって異なりますが、治療は主に骨吸収抑制剤、骨形成促進剤、カルシウム剤などを使います。その他に骨折の痛みの緩和などに注射や点滴などを行います。